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2014-03-13

先週東京と横浜に行ってきました。
新幹線で家族一緒に。
4日間息つく間もないほどのスケジュールでしたが、意外に嬉しいことがありました。
それは、一緒に寝て、起きて、ご飯を食べて。。。普段はできていない家族らしいことができたことです。

東京は美術展やアートフェアの視察(!)目的でしたが、横浜には黄金町の作品『A WHOLE NEW WORLD』の手直しをするために行きました。
一昨年の大晦日に「もうこれで完成だ」というところまで持っていったはずだったのですが、どうしても手すりの部分が気になって、今回はその手すりを金色に塗ったのです。
予定では昼から作業を始めるつもりだったのですが、案の定スケジュールが押しに押して、落ち着いたのが4時過ぎ。そこからお昼ご飯をかっ込んで作業開始。ノンストップで作業するも、完成したのが8時半。外は真っ暗。
作業の間、息子は東京の義母にお任せしていたのですが、そんな時間になっているとはつゆ知らず、義母に超長時間任せっきり。しかも晩ご飯も摂っていただいておらず。。。
お母さん、本当に本当にありがとうございました。
お陰さまで黄金町の『A WHOLE NEW WORLD』心残りなく完成する事ができました。
大阪に帰ってお電話で再度お礼を伝えると「私こそ○○ちゃんと仲良くなれて嬉しかった。ありがとう」のお言葉。
黄金町の良い思い出がまた一つ増えました。

『A WHOLE NEW WORLD』は空間を渡る手すりが金色になった事で、よりいっそう魅力的な場所になったと思います。
多分、またさくら祭りで公開していただけると思います。
覗いてみて下さい。

●第22回大岡川桜まつり(予定)
開催日 2014年 4月5日(土)〜 4月6日(日)
ぼんぼり点灯期間 2014年 3月22日(土)〜 4月13日(日)17:00~24:00(予定は変更になる場合がございます)


2014-03-01

魚を捌きましたよ。10年ぶりくらいに。

山口のKさんが瀬戸内の魚介類を送って来て下さったんですが「鮮度が命!」じゃないですか。
おこぜ、めばる、モンゴウイカ、サザエ、エソのすり身、生わかめ、ぜーんぶ調理しました。

と、、、あれ?この前Kさんが送って来てくれたのは3年前くらいだったから、魚をさばくのは10年ぶりじゃないかも?

ま、でも、いつも魚は切り身しか買わなかったので、捌くという行為は新鮮だったのです。
必要だなと思いました。
ぶりんぶりんした魚のお腹に包丁を入れると、滑らかに光る内臓がちょろっとのぞく。
内臓は奇麗な色をして、お腹の中にぴったり入り込んでいて、一つ一つのパーツも形がいろいろ。
イカも表面が翡翠色の真珠のように輝いて、皮もつるんと剥けた。
途中で子供がちょっかい出してきたので、全てを丁寧にする事はできなかったけど、これから機会を作ろうと思った。魚を捌く機会です。

ごちそうさまでした。

2014-02-25

眠いです。
この時間は、もう危険域に入っています。
もちろん息子は後ろでぐーすか寝ています。(今日は夫も)

個展のコンセプトを練っているんだけど、自分の考えているのはオブジェとしての絵画ではないんだろうかと、はっと気付いたのね。
だけど「それは違う。」のです。
オブジェではなく、絵画として独立したものが有るはずなんです。
私はオブジェを求めてないんです。オブジェではなく、絵画を作りたいのです。

ダミアン・ハーストが思い出されたのですよ。
大阪教育大前駅のホームで。
改めて、すっごいスマートな作家だな。と思った。
韓国で見た、超でっかくて、すっごく奇麗なペイント。
あれはオブジェだった。
彼の作品は全て「オブジェ」だ。
彼の「ペインターに憧れる」というようなコメントを昔読んだ記憶があるが、そうなんだよね。そのコメントに、今日納得いった。
じゃあ、彼の言う「ペイント(ペインター)」もしくは私が考える「ペイント/絵画」とは何なのか?
何だ?

むむむ。
魔法かもしれない。
魔物かもしれない。

オブジェではなく、生き物かもしれない。

(おやすみなさい)





卒業制作展

あっ。
あっという間に今日が最終日。
私が務めている大阪教育大学の卒業制作展です。

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大阪教育大学 教養学科 芸術専攻 美術・書道コース<美術> 卒業制作展

会場:アートコートギャラリーhttp://www.artcourtgallery.com/exhibitions/4328/
2014.2.20 [thu] – 2.24 [sun] 11:00~19:00(最終日は〜17:00) 会期中無休
主催:大阪教育大学教養学科芸術専攻美術コース4回生

<本展について>
大阪教育大学・教養学科・芸術専攻・美術コース4回生が、初の試みとしてアートコートギャラリーで卒業制作展を開催いたします。
4年間の制作研究の集大成を、卒業をひとつの区切りに展示いたします。
絵画・立体・デザインのそれぞれの分野で研鑽を積んだ13名の作品をぜひご覧ください。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。

お問い合わせ(E-mail)
oku.kyoyo.art@gmail.com
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私は当たり前だと思っていたのですが、教員は制作指導のみを行っただけです。
会場の選定、交渉、運送の手配、DMのデザイン、送付、搬入、設営、講評会の準備、などなど。
全て学生達が手分けし、力を合わせてやり遂げました。
実は搬入の日、研究室で制作していて「はっ、もしかすると搬入は先生が手伝っているかも?!」と思って、こっそり学生に「誰か先生来ている?」って電話したんですが、やはり学生だけでした。

みんなよくがんばりました。
全て展示に表れていると思います。

情報アップ、遅れてごめんね。
後一日がんばって。

!追記(2/24)!
●訂正
上の情報は、アートコートギャラリーのサイトからコピペしたものなんですが、間違っていますね。
最終日2月24日(月)です。
私、日曜日迄って勘違いしていました。
今日迄です!


2月

学年末という事でいろいろ慌ただしいのですが、今日は朝からばたばたしながらオリンピックの録画見ています。
フィギュアスケート女子フリー。
もちろん息子はまたもや背中でぐーぐー寝息をたてている。

大学の仕事と子育ての合間になってしまっているのですが、制作の方もぼちぼち(というか必死に)時間を作ってやっています。
京都のリッツカールトンのお部屋用に作品をつくりました。中くらいのサイズ2枚です。
オープンするまでどこまで話していいか解らなかった(契約書に秘密を守るように、というような事が書いてあった)ので、あまり人には話していない。
作品をいれてもらったお部屋は俗にいうスイートとロイヤルスイートで、この前見学に入らせてもらったんだけど、びっくりするくらい豪華でしたよ!
多分、こんな豪華な部屋にこれから先泊まれそうにもないので、作品たちの姿を見るのもこれで最後。
しっかり見てきました。
一枚は赤とパールホワイトを基調とした華やかな感じの作品。これはロイヤルスイートのパウダールームにしっくりハマってて、嬉しかった。
もう一つは、ちょっとくすんだ黄緑が基調のまったりとした風景っぽい作品。これは設置されていた所が窓の対面の壁なので、画面が光っちゃってて、ちょっと残念なかんじ。でも、夜にはきっといい光になるんだろうと思う。
二枚とも自由制作という訳ではなく、期間が限られていたり、このような作品を作ってもらえたらいいんじゃないかと、言われることがあったりしたんだけど、私にはそのいろいろな制約が楽しかった。
それで、赤い方の作品はクライアントの方にもとっても気に入ってもらえたみたいで、それがとても嬉しかった。

ちょっと遅いかもしれないけど、これが私の絵画職人(?)としてのデビューかな。
苦しい所も沢山あったけど、この仕事はこの仕事で得るものはたくさんある。そして、まだまだたりないところはあるので、この仕事を受ける以上、もっと精進しなきゃいけない。

そして絵画職人とどう分けているのかちょっと説明しづらいんだけど、今迄の仕事に関しては9月に芦屋シューレ個展をさせてもらいます。
必死です。いろいろ。
もっと、もっと、表現の深みへ入っていきたいと思っている。
その為に今の自分が持っている「絵画」という概念を壊す、越える、捨てる、必要があるんじゃないかと考えている。
そのためにはどうすればいいのだろうか。

あ、起きた。
(終わり)













2014-02-11

息子はすくすく成長し。どんどん重くなっています。
離乳食を始めているとは言え、母乳とミルクとやわやわなご飯でホントにこんなに成長するんだなー。。。と言葉にしたけど、そうじゃないんだきっと。ご飯はこの子の成長を助けているだけなんだ。この子がこんなにぷっくりぷりぷりはち切れんばかりのほっぺに、脚に、腕に成長し、それだけでなく、指先で米粒を掴めるようになったり、私の鼻の穴に指を引っ掛けようとしたり、褒めれば得意そうな表情をするようになったのは、全部この子が一生懸命全身全霊で成長しようとしてきた結果なんだ。
おー、よしよし、がんばってこんなに大きくなったね。偉い偉い。
まだまだもっと、大きくなるんだね。
そろそろ長時間おんぶが限界になってきたよ。

あ、起きた。
離乳食あげなきゃ。

(終わり)





「ゲンビ展」ワークショップ [おしらせ]

ただいま芦屋市立美術博物館で開催中の「ゲンビ展」
関連企画のワークショップを行います。
今回のテーマは「塗る」!!
みんなで塗って塗って塗りまくりましょう!!

<以下、芦屋市立美術博物館のサイトより転載>

みるだけじゃなく、じぶんでもつくってみない?
●2階 ホワイエ
●開催日:2013年11月2日

ゲンビ New era for creations – 現代美術懇談会の軌跡1952-1957展関連イベントとしてワークショップ「みるだけじゃなく、じぶんでもつくってみない?」を開催いたします。
日時:11月2日(土) 午前11時30分~午後4時まで (参加時間自由) 
会場:当館2階ホワイエ(予定)
対象:どなたでもご参加いただけます
講師:寺島みどり(大阪教育大学教養学科准教授、美術家)
参加費:無料(要観覧券) ※事前申込不要


お知らせ [おしらせ]

ご無沙汰しております。
皆様のお陰をもちまして4月15日無事男の子が産まれました。
すくすく育ち、今は持ち上げるのが大変なくらい大きくなっています。
それから、4月から大阪教育大教養学科で准教授として働いています。(正確には産後休暇明けの6月から)
それに伴い大好きな京都から大阪の八尾に引っ越しました。

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絵を描く夢を見る [雑記]

最近は本当にのんびり過ごしている。
何をしているのかと聞かれると、起きているほとんどの時間を「何を食べようか」と考えること、食べたいもののレシピの検索、そしてその調理に費やしている気がする。
普段から食に関しては「うまい物好き」で食いしん坊だったのだが、ここ2週間くらいで自分でも何かがはじけた!と思うぐらい、どん欲というか、こだわりが激しくなっている。


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庭に対する思い [雑記]

久々に庭で遊びました。よく覚えていませんが、きっと10ヶ月ぶりくらいです。
遊んだと言っても、熊手片手に雑草を引っこ抜いたり、ボーボーに茂ったまま枯れている草を剪定したり、秋から冬に掛けて散り放題にしておいた落ち葉をお掃除しただけです。
ですが、やっぱり夢中にさせる。
やっと開き始めた大好きなジンチョウゲの甘い香りと、広がり過ぎたミントの地下茎を掘り起こした時に漂う何とも言えない爽やかで、ちょっと土の苦みを感じる香り。それに、まだまだ固いままの金木犀やお隣の桜の落ち葉。こちらは元気な雑草を引っこ抜く瑞々しい手触り、青臭い香りとは正反対に、カサカサと乾いた音と少し発酵したいい香り。
春の庭はいろんな香り、音、手触り、色。


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雑記 [雑記]

[京都新聞 2013年03月10日掲載]「凡語」反原発ソング
http://www.kyoto-np.co.jp/info/bongo/20130310_2.html

あまりRCのこととか、清志郎さんとか、思い入れはない方だと思うけど、この記事の「替え歌の名手」という表現から始まり、反戦・反核・反原発の歌や作品なんか発表しているアーティストは沢山いるのに、にわざわざ過去の作品をとりあげること(死人に口無し?)に、ちょっと…二年前の震災とそれに続く現在を語る時に、この手の語り口はもういい加減にやめて下さいよ!って思うのは私だけでしょうか。「ラブミーテンダー」よりも「3部作 (人類の深刻な問題,ブーム ブーム,ビンジョー)」の方が私はリアルな問題として頭の中に鳴っている。
京都新聞にケンカを売るつもりはありませんが、これが新聞の限界?メディアの限界?


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京都芸術センター終了しました [雑記]

本日、本年度の京都芸術センター使用が終了しました。

今回の使用は、、、一言で言って「残念」です。。。
それを言っちゃあおしまいなのでしょうが、このすばらしい芸術センターの環境を活かすことができなかった。
残念です。

でも、まあ、生きているとこんな時もあるのでしょう。
それは認めなければならないことだと思います。


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多謝 〜2013制作室公開終了〜 [作品発表]

京都芸術センターの制作室公開。沢山の方にお越しいただき感謝いたします。
ほとんどの作品が未完成という非常に格好のつかない公開になりましたが、多くの方々が好意をもって空間自体を楽しんで下さったようで、その点ではほっとしています。
市民参加のためにある「明倫ワークショップ」としての役割は果たせたでしょうか。

写真は10年来の友達二人と、そのお子様との4ショット。
赤ちゃんがいると、それだけで場が楽しくなりますねー。
すごいパワーです!

写真.JPG

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苦手なものに対して [雑記]

あっという間に前回の記事から10日間が経ってしまった。
この間は来期の授業計画やらなんやらで、慌ただしくあっという間に過ぎてしまった。
来期から生活が新しくなると何度もお知らせしているが、初めてのことには、誰もがそうであるように非常に警戒心が強くなり、疲れる。それに慣れないことに対しても不安ばかりが募ってくるので、苦手だ。
でも、新しい事も、慣れないことに挑戦するのも大好き。ワクワクする。という矛盾したところが私にはある。例えば、高所恐怖症のくせに高いところに登りたがり、登ればそこで「怖い怖い」と震え、いつも全く動けないでいる。こんなことを繰り返すのは「学習能力が全くない」とか「異常に忘れっぽい」せいだと指摘されたことがある。


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制作室公開2013 京都芸術センター Open Studio Exhibition at Kyoto Art Center 2013 [おしらせ]

今年も京都芸術センターの制作室をお借りしています。
制作室を使用する条件の一つに、市民の方々との交流事業「明倫ワークショップ」の開催があるのですが、私は毎回「制作室公開」を行っています。
今年は体調のこともあり、時間も期間も短めですが、ご興味のある方は是非お越し下さいませ。

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一つに決められることが答えではない [ノート]

絵を描き始めた頃から、私は完成形を決めて描かない。
大体のビジョンは持ちつつも、臨機応変に、偶発性を活かし、自分の頭の中でできているもの以上の何か、、、生き物が持つ生命力が画面から表れるようなものを目指して作業をする。
作品は「私から生み出された、私でないもの」「別の命が吹き込まれたもの」であって欲しいと願っている。
蛹から蝶が羽化するように、作品には私から飛び立って欲しいと願っている。

前回のノートに出てきた「作品とは?」という問には、今のところそのような答えしか出しようがない。



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作品の基準 [ノート]

昨日、久し振りに芸術センターの制作室に入りました。
当たり前ですがそこは時間が止まっていて、前回絞り出していた絵具がそのままボウルの中に残っていました。
絵具はオーシャンブルーという名前の緑がかった強い水色で、それがペインティングナイフでごちゃごちゃに練られた状態でそのまま残っていました。
色の塊はまるで生き物のように生々しいですが、もちろん動いたりはしません。


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やられております [雑記]

引き続きやられております。
三日ほど前「それくらいいかも?」と思って人を迎えに最寄り駅(徒歩3分)のところまで出かけたら、、、その後すぐ発熱。体中が痛いなんて久し振り。
もう、怖くて外に出れない。
症状は日々変化して行って、今問題なのは鼻づまり。
口呼吸も咳が残っているので、というか、肺がまだまだ苦しいのでいつも酸欠気味。
こんな状態では寝るのも困難で、夜中にうなされて何度も起きています。
「わー!」って叫んで起きることも有り、「ぃ○×■〜羅!?」というような訳の分からない奇声のときも有り。家族に迷惑かけています。

予定は全てキャンセルや延期。
すみませんがもう少し休みます。
2月末ににある制作室公開が一番気がかり。
先輩たちはこんな危機的状況をどうやって切り抜けたんだろう。
やっぱり智恵と工夫かな。






やられてしまいました(2/1追記有り) [雑記]

今年も京都センターで制作室を借りて制作しているのですが、、、、やられてしまいました。
肺が、、、気管支が、、、呼吸が、、、。

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基本的に思っている事1 [ノート]

作家は自分の好きなように生きる事が幸せ。
(逆に言うと、作家は自分の好きなような生き方を知っていなければならないとも言える)
これは最初からずっと考えられていたものではなく、いろいろ経験した後で身に付いた考え。
だから私は「作家としてどうするべきか」と考えるよりも「自分がどうしたいのか」を優先的に考えている。



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