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2014-10-30

SN3T0710.JPG
研究室にの壁に掛けました。
右上、立山朱美さんの作品です。
10月の初旬、熊本の河原町アート・アワード2014の審査員として参加させていただく機会がありました。
私はこの作品の作者「立山朱美」さんに「寺島みどり賞」を送ったのです。
そして、副賞として発表作品を買い上げさせていただきました。

この絵、正直なところ最初に見た時はあまり印象に残らなかったのだけど、でも、プレゼンの時に彼女が詩を読んでくれて、その詩を聞いているとみるみる世界が開けていったのです。
以下がその詩です。

タイトル:
星雨が降ってきて・・・やさしく包まれて・・・生まれ変わる

私はもう一人の自分の手の平の中でやさしく包まれている
しとしと星雨が降ってきて・・・
過去の悲しみの水たまりにキラメキを帯びたら・・・
サンダルがスキップするんだ・・・
お日さまのブレスから光が照らされれば・・・
希望の芽がにょきにょきとでてくるよ・・・
ギンガムチェックのポッケから虹が出てメロディーを奏でる・・・
未来への夢花は咲く・・・
さあ、生まれ変わるよ・・・
木星からクジラとイルカが祝福しているよ・・・
私は生まれ変わるよ・・・
今・・・この瞬間に生まれ変わる・・・
作:立山朱美


SN3.jpg



とてもまっすぐな、絵と詩ですよね。
静かな川のせせらぎににも似た宇宙に抱かれながら、暖かく、やさしく、新しく生まれ変わる。
写真では解り辛いかもしれませんが、絵具の使い方もいろいろバリエーションがあり、所々に使われているコラージュと一緒に画面に変化を与え、見飽きないです。

立山さんの絵の他にもすばらしい作品は沢山ありましたが、審査員として審査するにあたって大切にしたのは、完成度とか、具体的に商品化できるとか、コンセプトとか、そんな事は次にして、どうしても気になる、そんな魅力を持っているかどうかでした。
立山さんのは他にも数枚絵を展示されていましたが、これが抜群に良かった。

イベントが終わってから決めた副賞なのですが、立山さん、お譲りくださりありがとうございました。
これからも「これが絵画である」とか限界を決めてしまわないで、自分の表現を追求していってください。それが一番美しい事だと思います。




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