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京都芸術センター制作室 30+24日目 [ノート]

今日は本当に冷えましたね。
制作室にはエアコンがあるのですが、床はコンクリートの打ちっぱなしなので足下から冷えてきます。
今住んでいるところもそうなのですが、床を手で触ると冷たくてびっくりするくらい。
「室内の温度が外気よりも暖かいんだ普通の住宅!」
という知り合いの言葉は本当です。
夏用に作っているからでしょうか、古い家に住んでいると暑さは避けられて万々歳なのですが、冬はとにかく、もう、冷えるのです。
センターでも時々スクワットとかしないと凍えておなかが痛くなってしまいます x_x

と、寒さに関しては厳しい環境になってきましたが、制作室はそれ以外すこぶる良好。
上半身はまだドカジャン着ないでいいくらいに暖かいので絵具の乾きも問題なし。

そんな制作室滞在も二ヶ月を終えようとしています。

今回の制作はとてもわがままに進めているので、エスキースやドローイングがいつもより沢山できています。
沢山できているから制作も順調に、、、、と行きたいところなのですがなかなかそうは問屋がおろさない。


思わずそこで遊んでしまうのです。
いつも横道にそれてばかり。
一番それるのは「色=絵具」。
今日はペイニーズグレーを何となくこねくりまして、ぐぐっときました。
今までは単体で使って中途半端な色だという印象。
いつの間にかパレットに出すことも無くなっていました。
しかし今日の制作で、重くなくて青みがかった暗い色が欲しくなり、何年かぶりにチューブからひねり出し意外と好印象。存在感が微妙で地味なのがいい。
それから「黒」の代わりに明度を落とすために使うと、いつもの色がこれまでと全然違った表情を見せたのでびっくり。
暗いのに透明感が出しやすく、濁りにくい。
何かと一緒に使っていい味を出す色=絵具。

絵具は一つの色が解るまでに本当に時間がかかる。
特大チューブ一本、2年かかって使い切る間際でわかった色もあるし、それでも解らない色もある。
なので、いろいろな理由で「これはもう使わない」と判断した絵具もなかなか廃棄できない。
矛盾しいるようだけど、作品には使わないだけで、実験やドローイングにはまだまだ使う気があるからです。

。。。色の話は際限なく続けてしまいそうです。。。

先日お知らせしました「制作室公開@京都芸術センター」では、最近(私の中で)ハヤリの色を使ったドローイングも沢山展示しようと思っています。
お越しいただいた方には「ふぅーーーん。。。」って眺めてもらえれば嬉しいです。
それから大作も引き続きがんばって描いていますが、これは自分が求めていることが心の底からしっかりしていないと仕上がらないーーーーー今日のブログではこの問題を書くつもりだったのに、ここでも絵具にそれてしまった。。。

絵具にそれたついでに、その色の力を発見して感動した色をちょこっとリストアップ。

Red oxide 
Oxide of chromium
Yellow ocher
........
本当は絵具のメーカーさんの名前も一緒にあげなければいけないのですが、何となく自分の必殺技(?)は隠しておきたい、、、でも話したい、、、、。
今度 Red oxide のことだけでも書きましょうか。
あれは衝撃的な出会いでした。
ちなみに「マツダ・スーパー」さんとこの子でした。 















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