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京都芸術センター制作室 30+18日目 [ノート]

京都芸術センター、あっという間に使用期間も中盤を過ぎ、そろそろ終盤にかかります。
前回のブログ「続く」としていましたが、ほったらかしていてすみませんでした。

地塗りと支持体の勉強をしていると言っていましたが、11月も末になって
「そろそろいいだろう」
とやっと思うことができました。

つくづく思ったのは、「必要なこと」ではなく「やりたいこと」主体で私は行動しているということ。
許して下さい。。。。と思う場面も多々あるのですが、制作に関してはやりたいことに素直に従った方が正解なことが多いです。

頭の中で整理されて言葉になる、、、という過程方法以外の思考回路でしょうか?
「これをやらなければ前に進めない」と強烈に思うのです。
単に「怖がりなだけ」だとも考えられますが。
今この時点で解っておかないと、不安?そわそわしてしょうがなかったということです。
あまり大したことはしていません。
布を濡らしたり、にかわを塗り付けたり、白亜と混ぜたり。
データを取りながらそんなことに一ヶ月間。
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解ったことは、当たり前のことですが「これで100%」というものは無いということです。
素材、技法、それぞれに長所と短所があり、補うように組み合わせてい行きます。
しかし、どこでも、どういう環境下でも絶対安全大丈夫というものはやっぱりありません。
保存という観点から見ると、制作過程も大事ですが、出来上がってからの取り扱いも負けないくらい重要です。

作家はそういったことを気にしないで、保存修復家に任せればよいという意見もあります。
もしそう考えられるのであれば、悩み事も軽減されるでしょうし、随分思い切ったこともできそうです。
しかし、私は自分の扱っているもののことを知りたいタイプの人間です。
絵具が何でできているのか、どうして固化するのか、キャンバスというものは一体どういうものなのか、どうして生み出されたのか。
そういう疑問を解消して行く過程は歴史を辿って行く過程でもあり、面白いものです。
そして、それは制作にも影響してきます。
そのものの限界を知ることと同時に可能性も見いだせたりします。
自分の思考が整理されてくることもあります。
好き勝手やれ!といわれて好き勝手楽しめるタイプではあるのですが、それ以上に発展させていきたいときは、何らかの積み重ねを作らないとステップアップは難しいです。
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今回は自己流ながらいろいろ試して、ある一定の理解までできました。
過程、手順の大切さも実感しました。
今は、F100X3とF150、F120の画面に向かっています。
壊しながら作り上げる。
どれも大きい画面なので存在するだけで風景を感じさせますが、それ以上のものを作りたいと考えています。

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